ラーニングフルエイジング プロジェクト - 高齢化社会に向けた学びの可能性

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【参加者募集中】11月14日(土)演劇ワークショップ「はじめての演劇」

ラーニングフルエイジングプロジェクト内、哲学対話実践でお世話になっている「百草団地ふれあいサロン」(東京都日野市)にて、NPO法人演劇百貨店の柏木陽さんをお迎えして演劇ワークショップ「はじめての演劇」を実施します。

普段の生活を一時離れ、年齢に囚われず、演劇を通して「人と人とが関わる」ことの根っこに触れてみませんか。

参加者募集中です。

 

 

身体と頭の体操がわりに、

集まってきた人たちと 気軽に演劇してみませんか。

例えば、しりとりで偶然生まれる 言葉の羅列も、

誰かの話を聞くことも、

全部演劇のタネになります。

その場、その時に生まれることで 遊んでみましょう。

 

 

はじめての演劇

■日時:2015年11月14(土)15時半から16時半まで

■場所:百草ふれあいサロン

東京都日野市百草999番地 百草団地ショッピングセンター内

京王バス「百草センター」停留所すぐ

(京王線「高幡不動駅」からバス(高23)で約5分)

 ■ファシリテーター:柏木陽さん(俳優・NPO法人演劇百貨店

■参加費:無料

■対象:興味のある方どなたでも!(動きやすい格好で来てくださいね)

■お申込み方法:お名前・ご連絡先・所属と

「はじめての演劇」参加希望と明記して頂き、

learningful.ageing◎gmail.com

までご連絡ください。

(◎を@に変えてお送りください)

 

151114.はじめての演劇(PDF)

 

本ワークショップは、JST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域 平成27年度採択プロジェクト企画調査「多世代で共に創る学習プログラム開発の検討」(研究代表者:森 玲奈 帝京大学高等教育開発センター 講師)の一環として開催します。

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9/24開催 第12回 ラーニングフルエイジング研究会「ナラティヴ・アプローチの可能性」

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定員に達しましたので応募を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。(2015年8月31日1時)

 

本研究会はこれまで「死ぬまで学び続け成長する存在」として高齢者を位置づ け、高齢者を取り巻く居住、健康、社会参加などに関わる現状と課題を検討してきました。

近年、心理学、社会学、看護学、福祉学、そして教育学などの多くの領域において「ナラティヴ・アプローチ」とよばれる新しい方法論に注目が集まっています。「ナラティヴ(narrative)」とは、当事者が紡ぐ「物語」や、経験にもとづく「語り」を意味します。このアプローチは、ポストモダン理論にもとづいた社会構成主義的方法論です。そのため、従来的な近代主義的方法論の限界を克服する可能性があると考えられます。今回の研究会では、荒井先生の支援経験を踏まえ、ナラティヴ・アプローチの可能性について具体的に考えていきたいと思います。

みなさまのお申し込みをお待ちしております。


ゲストプロフィール

荒井浩道(駒澤大学・教授)

1973年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)、社会福祉士。早稲田大学助手、駒澤大学専任講師、准教授等を経て現職。著書に『ナラティヴ・ソーシャルワーク―“〈支援〉しない支援の方法』(単著、新泉社、2014年)、『ピア・サポートの社会学―ALS、認知症介護、依存症、自死遺児、犯罪被害者の物語を聴く』(共著、晃洋書房、2013年)など。日本老年社会科学会奨励賞受賞(2012年)。

 日時:2015924日(木)18:00-20:00
場所:東京大学大学院情報学環・福武ホール
地下2階ラーニングスタジオ1
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/
定員:20名(先着)
参加費:無料
お申込み方法
http://goo.gl/forms/U5GbNqVPqv
からフォーム記入でお申し込みください
お申込み締切
2015
916日(水)
お問い合わせ先
ラーニングフルエイジング研究会 運営事務局(園部友里恵/東京大学大学院情報学環 特任研究員)
Mail
[at]@に変えてお送りください)
learningful.ageing[at]gmail.com


 ラーニングフルエイジング研究会とは?
この研究会は、ミネルヴァ書房から2015年度刊行予定の書籍『ラーニングフルエイジング:超高齢社会における学びの可能性』との連動企画です。
本書では、死ぬまで学び続け成長する存在として高齢者を位置づけ、高齢者特有の学習課題に焦点を当てます。そして、多様な高齢者像の視点に立ちながら、高齢者の学習にはどのような方法をとりうるか、国内外の豊富な取材事例を盛り込みながら、研究者・実務家との領域横断的な議論で検討することを試みます。この研究プロジェクトは、東京大学大学院 情報学環・福武ホールと医療法人医凰会との共同研究の一環として開催しています。

(企画責任者:森玲奈/帝京大学高等教育開発センター講師・東京大学大学院情報学環客員研究員)

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「演劇百貨店の干支一回り1 :エンゲキの作り方?」

百草ふれあいサロンでのワークショップ実践でお世話になっているNPO演劇百貨店から、活動12年目の冊子「演劇百貨店の干支一回り1 : エンゲキの作り方?」が刊行されました。

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冊子作成にあたり、<ラーニングフルエイジング>プロジェクトのメンバーである森玲奈(帝京大学高等教育開発センター講師)が、とみやまあゆみさんからインタビューを受けました。
その記事「他者ってだあれ?」を、許可を得て、転載させていただきます。

冊子そのものをご希望の方は、NPO演劇百貨店までご連絡ください。

 


 

「他者ってだあれ?」

 

最近考えていること。

私がワークショップでやろうとすることには、意味があるのだろうか。社会的意義や、参加者がそれを行うことが一体何にいいのかと問われたことがあった。

そこで今回とある団地内のサロンで行われていた「哲学対話」という企画でお会いした帝京大学の森玲奈さんにお話をお伺いし、そこから自分なりに考えたことを書き出してみようと思う。

 

 

1.ワークショップへの関わり

 

私が初めて演劇ワークショップと呼ばれるものに参加したのは、2003年の冬、高校二年生の時。横浜市高校演劇連盟主催のもので、年末年始の10日間、最後に発表会があるというものだった。

その進行をしていたのが、NPO法人演劇百貨店の柏木陽氏であった。その後私は大学に進み演劇を専攻するが、その間も断続的にこのワークショップに関わっていた。

 

大学を卒業する2009年ごろに柏木さんにワークショップに関わりたいと相談し、いろんな場に連れて行ってもらい多くの人との出会いを得た。私が初めて学校現場でワークショップを進行したのは2010年、劇場でワークショップを進行したのは確か2012年だったと思う。対象は高校生、テーマは街で、住宅街を歩き、気になった建物・家の中での他者の生活を想像してみるというものだった。

なぜ私は街(例えば家の中での生活の様子、その人間が感じていること)に興味を持ち、中高生と考えたいと、演劇にしてみたいと思うのだろうか。いわばこの「他者を想像する」ということを、なぜ演劇ワークショップの場で行おうとするのか。このことを考える時に、「社会的意義」や「参加者にとって」を考えすぎて、どこにも行き着けず、何も見えなくなってしまった。

その時、森さんの言葉にハッとした。

 

「私はそういう人たち(多世代の方々)が関わりながらコミュニケーションしている姿が見たい、というのがまず一番最初に動機としてあるので、そういう風景があの団地だと浮かぶ、見てみたい、そんな感じですね、たぶん本当の動機は。でもそれはその過程とかを分析していくと、いろんな学習がコミュニケーションの中で生まれていくでしょうし、それは社会的にも社会に役に立つとかがあるかもしれないんですけど、私にとっては社会に役に立つっていうのは、どっちかっていうとモチベーションとしては後なので。だけど私が見たいって思ってるものは、ほかの人もきっと見て楽しいんじゃないかみたいなそういう気持ちはありますけどね。」

 

とても大切な事を、私はすっかり忘れていた。そうだ、私自身が、他者の生活を、その演劇を、見たいのだ。

私は私を認めたい。信じたい。と思う。だから他者の存在を知りたい。細かに想像して愛したい。認めたい。

 

他者の存在を愛し、認めることが出来たら、自分の事も認められるのではないかという期待がきっとどこかにあるのだ。だって同じ人間は一人としていないのだから。そんなこと私が気づく前から誰かが言っていたし、頭ではわかってる。頭ではわかっていても実感としてわかりづらいから、だから演劇として目の前で見せて欲しいと思うのだ。

演劇は、ある人間の姿を客観的に見せることができる。演劇を見た時に、その人物や状況を「現実にあるかもしれない、いるかもしれない」と信じられたら、その演劇の幕が降りた瞬間から全ては始まる。そこで感じたものに救われたり、自分の人生を見つめ直す視線になる、のではないだろうか。

 

無人島で一人暮らすのではない以上、人と関わることは避けられない。他者を想像するということは、自分も誰かの他者であるという発見になるのではないか。他者を見つめる視線と他者が私を見つめる視線。街の中で出会う相手は、もしかしたら未来の、過去の、もしくはそうなっていたかもしれない自分の姿であるかもしれない。すれ違う他者に対する見方が変われば、社会に対する態度も、自分に対する想いも変わるのではないだろうか。森さんが仰っていた。

 

「期間限定、だからこそ一緒に活動してみるってことが成立するというか、多少の遠慮と多少の緊張感を持って、そこの場所に一緒にいてみるってことを通して、いつも起きないことが起きたりしないかなみたいな、そういう感じですね。多少違和感あると思うんだけど。それがずっとやってるうちに、だんだん日常と、なんか染み込んでいくみたいな、境界がどんどん曖昧になっていったり、日常の方も変わっていくような、なんかそういうことが、演劇には起こせる可能性があるのかなっていう、ふうに思ったりするっていうことですかね。」

 

例えばワークショップに参加してくれた高校生が最後にこんなことを言っていた。「帰り道とか、帰りの電車の中で、人を見る見方が変わった」。私は、ワークショップの場はきっかけであると思っている。ここでの出来事をきっかけにして、参加者本人の価値観や人生が、さらに影響を受けたその周りの人の生活まで、まるで乱反射のように、ちょっとでもステキになったらいいと思う。

 

 

2.なぜそれを高校生と?

 

私は高校生の時、今以上に息苦しさを感じていた。彼らの世界は非常に狭いと思う。学校と家庭とは別の世界が持てたら。相手が変われば、それによって引き出される自分も変わる。多くの他者と出会うことは、多くの自分と出会うことと言えるのではないだろうか。

 

高校生の時、初めての演劇ワークショップで「あなたは何がしたいのか/したくないのか」ということをしきりに聞かれた。そんな事を強く聞かれることは、それまでの私の経験にはなかった。何となくやり過ごさせてもらう事は出来ない。それが辛い瞬間も確かにあったけれど、そのことによって変化したこともある。

ワークショップとは、何かが変化していく過程ということだろうか。自分たちの新しい価値観を生み出す場としての働きもあるのかもしれない。街を見て切り取った演劇が今の彼らに見えている街、社会だということか。「いま私たちには社会がこう見えています」と。

 

社会で暮らしているのは中高生だけではない。様々な年齢、職業、立場の人が混在している。『人はたぶん、死ぬ直前までずーっと変化し続けていくはずで、変化を、変化そのものを学習だというふうに考えるのならば、死ぬまで学び続けているはず』だとしたら、どの世代の人とも演劇をつくりたい。私がワークショップの場で見たい演劇は、ある人間の一瞬だ。それはきっと他者にとってステキな演劇ではなかろうか。

 

「やっぱりワークショップっていうのは根底にあるのは、実際にやるアクティビティのことではなくて、本質に実験的な精神だったりとか、協働して何か新しいものをつくって、見えないものを見ていくことだったりとか、つくっていくプロセスの中でそれぞれ個々人が、今までの過去と今の自分を結び付けて、結び付けながら学んでいくことだったりとか、そういうとこに本質があると思っているので」

 

私は明日が少しでも良いものになったらいいと、心の底から思っている。

森先生、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。

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【参加者募集中】7月11日(土)演劇ワークショップ「はじめての演劇」

ラーニングフルエイジングプロジェクト内、哲学対話実践でお世話になっている「百草団地ふれあいサロン」(東京都日野市)にて、NPO法人演劇百貨店のとみやまあゆみさんをお迎えして初の演劇ワークショップ「はじめての演劇」を実施します。

普段の生活を一時離れ、年齢に囚われず、演劇を通して「人と人とが関わる」ことの根っこに触れてみませんか。

参加者募集中です。

 

 

身体と頭の体操がわりに、

集まってきた人たちと 気軽に演劇してみませんか。

例えば、しりとりで偶然生まれる 言葉の羅列も、

誰かの話を聞くことも、

全部演劇のタネになります。

その場、その時に生まれることで 遊んでみましょう。

 

 

はじめての演劇

■日時:2015年7月11(土)15時半から17時まで

■場所:百草ふれあいサロン

東京都日野市百草999番地 百草団地ショッピングセンター内

京王バス「百草センター」停留所すぐ

(京王線「高幡不動駅」からバス(高23)で約5分)

 ■ファシリテーター:とみやまあゆみさん(俳優・NPO法人演劇百貨店

■参加費:無料

■対象:興味のある方どなたでも!(動きやすい格好で来てくださいね)

■お申込み方法:お名前・ご連絡先・所属と

「はじめての演劇」参加希望と明記して頂き、

learningful.ageing@gmail.com

までご連絡ください。

 

「はじめての演劇」チラシ(PDF)

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第7回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会のご案内

<ラーニングフルエイジング>プロジェクトに参画されている孫大輔さん(東京大学大学院医学系研究科 医学教育国際研究センター)からのお知らせです。

 

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日本ヘルスコミュニケーション学会の第7回学術集会が9月に福岡で開催されます。医療コミュニケーション、ヘルスコミュニケーションについての研究発表がなされる、たいへん学際的でユニークな学会です。

http://healthcommunication.jp/hc2015/

演題応募ですが7月15日まで受け付けております。また、特別講演もナラティブ研究の第一人者齋藤清二先生のお話です。ご関心のある皆様、ふるってご参加ください。

 

 

 

 第7回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会のご案内

■テーマ:コミュニケーションから見たヘルス

~今さら聞けない、でも気になる関係~

http://healthcommunication.jp/hc2015/

■日時:2015年9月5(土)~6(日)

■場所:西南学院大学コミュニティーセンター

福岡市早良区西新6-2‐92(アクセスマップ)

■特別講演:「ナラティブ・コミュニケーションとしてのヘルスケア」

齋藤清二 立命館大学教授

 

医療・看護・介護の研究、実践に関わるプロフェッショナルとコミュニケーション学の研究、教育者とのコラボレーションとして発足、運営してきたのが本学会です。

それまで相互に抱いてきた期待や先入観を読み解き、互恵の関係を築くためにどのようなことができるのか、またそこに立ちはだかる問題をどのように解いていけばいいのか、さまざまな議論や意見交換、論文発表などを行ってきました。

しかし、いまだに医療とコミュニケーションとが別物、あるいはコミュニケーションは医療の一部、といった考え方が支配的であることは否めません。

そこで今回の学術集会では、コミュニケーションから見たヘルスケアと、視点を少し変え、これまで当たり前と考えてきたことにもう一度目を向け、基本に返ることによって、今後の本学会の発展に寄与できれば、と考えています。

特別講演に加えて、シンポジウム、一般口演、ポスターセッションを行います。ヘルス、コミュニケーションに関連したものであれば、どのような論文でも発表の対象とします。演題題目と抄録とを併せてご応募ください。演題題目は50字以内といたします。抄録については、規定に沿って作成してください。

http://healthcommunication.jp/hc2015/subject_enter.html

 

応募の締め切りは7月15日(水曜日)といたします。演題題目と抄録(Word文書)をメールに添付し、下記アドレスまでお送りください。

学術集会アドレス

jahc2015@seinan-gu.ac.jp