ラーニングフルエイジング プロジェクト - 高齢化社会に向けた学びの可能性

ワークショップ
開催日:2015年11月18日

第2回 百草まち歩き探検

11月18日水曜日、第2回「百草団地ふれあいサロンにおけるワークショップ実践」が終了しました。

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前回に引き続き、帝京大学高等教育開発センターの森玲奈講師が主導しているRISTEXの学習プログラム開発「多世代で共に創る学習プログラム開発と持続可能な運営者育成方法の検討」の一環として百草団地(東京都日野市)においてまち歩きワークショップを行いました。サロン近隣にある帝京大学の学生(今回は女性が8名)を対象として実施し、将来的には百草団地内での多世代交流・対話の場を作るための活動となっています。

今回のワークショップの目的

住まい環境としてのまちの魅力を発見することが目的です。どんなまちにも、そのまちの財産になり得る特徴がある。百草団地区域ではそれが何なのか、個人の主観でいいと感じた場所や風景、機能等を、各自自由にまちを散策することを通じて見つけ共有することにより、まちの魅力を視覚化することが今回のワークショップの目的です。

当日は、研究協力者である佐々木俊文さんの進行で開始しました。佐々木さんは、次世代を創るリーダーを育成する教育団体・NPO法人みらい創造舎で理事をされています。

また、今回はNPO法人演劇百貨店の柏木陽さん、地理に関する専門家である株式会社地理人研究所の今和泉隆行さんも特別ゲストとして参加者に同席しました。

フィールドワークの様子

フィールドワークでは「25分間でインスタントカメラによりお宝スポット8個を撮影せよ」というミッションが出ました(「お宝スポット」とは参加者の視点から百草団地の魅力となると感じるスポットのことです)。

生憎の雨模様でしたが、大学生8人がぞれぞれの視点でお宝ポイントを撮影しました。フィールドワークの後に行った見つけたお宝ポイントの発表は大変盛り上がりました。意見として出たものを挙げていくとバリアフリーの通路、公園(子育てがしやすいかどうか)、ベンチ(高齢者が使いやすいベンチという視点。帝京大学や聖蹟桜ヶ丘のデザインと一緒か?)などがありました。

ワークショップを終えて

参加者の声として「団地に来たら想像とは違い商業施設が揃っていたが、その上で足りてないものもあるのでは」というものや「世代ごとに例えば子育てには豊富にある公園やまた年齢を経てきたらふれあいサロンなどの施設があり、団地内での生涯学習について自分なりのイメージができた」というものなどがありました。百草団地が継続して発展していくためにも、このプロジェクトはまずは2016年の3月まで行います。参加者である大学生と百草団地に住む方々の双方の学びを深める場を目指していきます。

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■研究担当者:

帝京大学高等教育開発センター講師/東京大学大学院情報学環客員研究員 森玲奈

http://www.harinezuminomori.net/

■ワークショップ企画運営者:

NPO法人みらい創造舎・代表 石川奈津美

http://toward-the-future.org/

■特別ゲスト:

NPO法人演劇百貨店・代表理事 柏木 陽

http://www.engeki100.org/purpose.html

株式会社地理人研究所 今和泉隆行

http://www.chirijin.com/memberprofile/