ラーニングフルエイジング プロジェクト - 高齢化社会に向けた学びの可能性

ワークショップ
開催日:2016年2月5日

ワークショップ「都心から離れて、みらいの住まい方を考える」

2016年2月5日、「みらいの住まい方を考えるワークショップ」が終了しました。

みらいの住まい方を考える

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これから超高齢化社会を迎える日本。

みらいに向けて、豊かな暮らし方ってどんなものかを話し合ってみませんか?

そんな目的で今回は、百草団地の住民の方たちと、インターネットから応募された若者の方たちとでの実施となりました。

百草団地に訪れたことのない人と、百草団地の暮らしが当たり前になっている人。共に話し合い、より豊かな社会のあり方が見つけられたら、みんなが楽しく生きれるみらいが現実的なものになります。

 

なぜ百草団地はこの場所に建っているのか

まずは特別ゲストの今和泉隆行さんから、百草団地の歴史をお話していただきました。今和泉隆行さんは地理の専門家で、(株)ゼンリンのアドバイザーも務める地理のエキスパートです。

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高度経済成長期に、関東各地に団地が建設されていった背景。百草団地が都心から離れた位置に建っている理由。当時の写真にも触れながら解説をいただきました。

みなさん、いま自分が座っている場所がどういう経緯で建設されたのか、説明を熱心に聞いていらっしゃいました。

 

500冊の本がいま住んでいる部屋にあったら?

例えば、いま住んでいるお部屋に500冊の本があったら、どういう間取りにするでしょうか。自己紹介のあとグループに分かれて、百草団地の間取りを使い考えていただきました。

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テーマは、「本が500冊ある家」の他に、「日本を体験できる家」、「一人暮らしの画家の部屋(アトリエ) 」、「若者5人が同居できる家」などがありました。

日々の暮らしでは、あまり馴染みのない暮らし方。どうやったら百草団地の間取りで実現することができるのか?  参加者の方たちは頭をフル回転されていました。

グループ発表の時間も、個性豊かな視点が出ました。他のグループの発表を見て、「そんな考え方もあるのか!」と驚きの声も見られました。

 

暮らしを思い出してみる

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「現在あまりにも荷物が多いので、いかにして暮らすかを考えてみたい」、「住まいを選ぶときの日当たりの重要性(に気付いた)」などが、参加された方のお声としてありました。

また、「部屋の使い勝手を考えることで、普段は言葉に出にくい不便な所や希望が出てくる所がおもしろい」という感想も見られました 。

話し合いを通して、参加者の方たちに、より豊かな暮らし方の感覚が生まれたら幸いです。

(特別ゲスト 株式会社地理人研究所 今和泉隆行)

(運営 NPO法人みらい創造舎


本ワークショップは、JST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域 平成27年度採択プロジェクト企画調査「多世代で共に創る学習プログラム開発の検」(研究代表者:森 玲奈 帝京大学高等教育開発センター 講師)の一環として開催しました。