2015年11月23日(月)、帝京大学八王子キャンパスで「第2回ブックカフェテラチ」を開催しました。今回は哲学を研究されている長綱啓典先生(帝京大学総合教育センター講師)をお招きし、参加者・見学者を含め17人のお客様をおもてなしました。
長綱先生には『ライプニッツ 人と思想』(2014 清水書院)のご紹介とともに、ライプニッツ活躍期の時代背景や、その思想を含めた歴噺をお話頂きました。
種書のご紹介後は、参加者同士の対話によって「アナロギア」の理解を深めました。ライプニッツという難解な話題に対しても、虚心坦懐に相客の話を傾聴し、自らの意見を述べ学び合う様子が、テラチの随所で見られたことは、大変光栄に思います。
お集まり頂いた皆様、大変ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。
「ブックカフェ テラチ」は、毎月一回九十分だけ開店する見世(みせ)でありながら、そのときの時候や時事に合わせてお選びした本と、そこから生まれる会話を楽しむ催しでございます。一冊の本を存分に味わって頂くために、当店では『講義』と『談義』の二種のプログラムをご用意致しました。
前半の『講義』では、大学教員をゲストに招いた三十分のトークライブを行い、一冊の本を読み解きます。後半の『談義』では、トークの内容を深め、新しい理解を進めるために、参加者の皆様と言葉を交えます。聴くもよし、話すもよし、「テラチ」では会話が向かおうとする『その道中』をお楽しみください。
実をいいますと、てらちの『ち』は道を意味する言葉です。古代日本語において『ち(路)』という言葉は、みち(道)を意味しておりました。てらちには『照らす道』という意味を込め、この店名を名づけました。道草が太陽に照らされ萌え出ずるように、一冊の本から芽吹く会話をお楽しみ頂ければ幸いです。
〔主催:帝京大学文学部4年山田淳史〕
本ワークショップは、JST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域 平成27年度採択プロジェクト企画調査「