ラーニングフルエイジング プロジェクト - 高齢化社会に向けた学びの可能性

リファレンス

【文献紹介】⑭「サクセスフル・エイジング:予防医学・健康科学・コミュニティから考える」

【文献紹介】⑭ 小熊祐子・富田眞紀子・今村晴彦(2014)「サクセスフル・エイジング:予防医学・健康科学・コミュニティから考える」慶應義塾大学出版会

 本書では、年を重ねていくことをプラスと考え、豊かに生きる「サクセスフル・エイジング」という概念を採用し、予防医学、健康科学、コミュニティの専門家たちが、それぞれの分野の専門性を融合し、「サクセスフル・エイジング」を実現するための健康論を展開しています。日本における健康に関する状況が概観される他、健康を維持するための生活習慣や健康サポートを行う上で理解すべき健康行動理論について解説されています。

 健康行動は個人で行うものですが、そこにはコミュニティや環境、政策等、様々なレベルの影響があります。サクセスフル・エイジングを実現させるために必要なQOLの向上について、様々な専門分野、レベルの視点からわかりやすく論じられており、専門でない人にとっても役立つ1冊です。


<目次>

第1章 日本の健康の現況

第2章 健康と生活習慣

第3章 健康行動の重要性

第4章 コミュニティと健康

付録  具体的な支援に向けて

〔文責:園部友里恵〕